高校生のためのSDGs@HANDAI 2022
第1回・第3回は、文系・理系双方の研究者が、各回共通のテーマについてそれぞれの学問分野から異なる視点で話をします。第2回は、参加型のワークショップで参加者が未来の視点からまちの施策を考えます。
ぜひこの機会にSDGsへの理解を深めていただくとともに、進路を考えたり、探究学習のテーマ設定や研究方法のヒントを得ていただけると幸いです。皆さまのご参加をお待ちしています。
開催日時 | ①2022年7月25日(月) ②2022年8月2日(火) ③2022年8月18日(木) |
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開催場所 | ①③会場参加またはオンライン ②会場のみ 【会場】 ①(7/25)/③(8/18) 大阪大学 豊中キャンパス 大阪大学会館 講堂 ②(8/2) 大阪大学 豊中キャンパス 大阪大学会館 アセンブリーホール https://facility.icho.osaka-u.ac.jp/daigaku-hall/access.html 【オンライン】(①/③のみ) ZOOMウェビナーを使用します。 ※後日、申込者に接続先URLをお送りします。安定した通信環境の下で入室してください。 |
対象 | 高校生、高校教員 *高校教員の方は①③のみ *付添いの保護者の方も参加可(①③のみ)。本学学生も可 |
定員 | ①③会場:200名 オンライン:定員なし、②会場のみ:80名 (第2回(8/2)は満席の為受付終了) |
参加費等 | 無料 |
参加申込 | 要。下の参加登録フォームよりお申し込みください。 ※先着順 ※オンライン受講者には追ってURLをお知らせします。 |
お申込締切 | ①7月24日(日) ②満席のため受付終了 ③8月16日(火) |
【プログラム】
〇第1回(7/25(月))感染症パンデミックが私たちに問いかけること
14:30~14:40 開会あいさつ
西尾 章治郎 大阪大学 総長
14:40~15:40 「感染症対策に経済学?」
大竹 文雄 大阪大学 感染症総合教育研究拠点 特任教授
15:50~16:50 「感染症と免疫学研究 -わかったこと、まだわからないこと-」
伊勢 渉 大阪大学 感染症総合教育研究拠点 教授
17:00~17:30 阪大生とSDGs「不安な時代に寄りそう社会心理学」
山縣 芽生 人間科学研究科 博士後期課程3年
〇第2回(8/2(火))フューチャー・デザインワークショップ ~持続可能な社会を考える~
10:00~12:00 趣旨説明
ワークショップ1(グループワーク)
12:00~13:00 昼食(食堂利用可)
キャンパス見学(阪大生が引率します)
13:00~16:00 講義
ワークショップ2(グループワーク)
発表
クロージングセッション
【講師】
倉敷 哲生 大阪大学 工学研究科ビジネスエンジニアリング専攻 教授
若本 和仁 大阪大学 工学研究科環境エネルギー工学専攻 准教授
*阪大生もサポーターとして各グループに参加します。
〇第3回(8/18(木))誰にとっても安全で持続可能なまちづくりとは ~防災・減災の視点から~
14:30~15:30 「まちの「命」を継承する防災まちづくり」
木多 道宏 大阪大学 工学研究科地球総合工学専攻 教授
大阪大学 社会ソリューションイニシアティブ 副長
先導的学際研究機構「新たな防災」を軸とした命を大切にする未来社会研究部門
15:40~16:40 「誰もが<助かる>社会へ:SDGsを支える考え方」
渥美 公秀 大阪大学 人間科学研究科長・教授
先導的学際研究機構「新たな防災」を軸とした命を大切にする未来社会研究部門
16:50~17:15 阪大生とSDGs「人と人を繋げるための言語学」
田尾 俊輔 言語文化研究科 博士後期課程3年
17:15~17:40 「大阪大学の教育プログラム ~未来社会の創造に挑戦する人材の育成~」
田中 敏宏 大阪大学 統括理事・副学長
*プログラムは変更になる場合があります。
【講義概要】
<第1回(7/27)>
●「感染症対策に経済学?」大竹 文雄(大阪大学 感染症総合教育研究拠点 特任教授)
新型コロナウイルス感染症対策で役立つ学問と言えば誰でも医学を思い浮かべるでしょう。しかし,感染対策やワクチン接種という行動変容は,心理学や行動経済学と呼ばれる分野で研究されています。また,緊急事態宣言のような強い感染対策は,社会経済活動に悪影響を与えます。社会経済活動と感染対策を両立させるためには,経済学の考え方が重要です。経済学者として新型コロナ対策分科会委員としてどのような議論をしてきたかをお話します。
●「感染症と免疫学研究 -わかったこと、まだわからないこと-」伊勢 渉(大阪大学 感染症総合教育研究拠点 教授)
新型コロナウイルスパンデミックとmRNAワクチンの登場によって、ヒトの免疫学研究が一気に加速しました。免疫システムの精巧かつしたたかな働きがわかった一方で、未解明の問題が多く残されていることも事実です。本講義では、感染症の克服に向けてこれからの免疫学は何に取り組むべきか?について考えてみたいと思います。また大阪大学の免疫学研究や研究者の日常についても紹介する予定です。
<第2回(8/2)>
● フューチャー・デザインワークショップ
倉敷 哲生 大阪大学 工学研究科ビジネスエンジニアリング専攻 教授
若本 和仁 大阪大学 工学研究科環境エネルギー工学専攻 准教授
2060年の社会には何が必要でしょうか?持続可能な社会のために今できることは?大阪大学でフューチャー・デザインを使って一緒に考えませんか?
フューチャー・デザインとは、将来世代に持続可能な社会を引き継いでいくための社会の仕組みや社会システムをデザインしようとする新しい学問です。このワークショップでは、未来の視点から、実在する市の施策をグループに分かれて、大阪大学で考案したカードゲームを用いて一緒に考えます。
阪大生もサポーターとして各グループに参加します。文系の方でも、理系の方でもご参加いただけます!
<第3回(8/18)>
●「まちの「命」を継承する防災まちづくり」木多 道宏(大阪大学 工学研究科地球総合工学専攻 教授)
人と同じように、まちにも「命」があります。そして、「命」ある存在には、人生のテーマやミッションがあります。今回は、大災害からの復興の経験や、災害常襲地域における時間を超えた「事前復興まちづくり」の取り組みを紹介しながら、まちの「命」とは何か、まちの人生のテーマとは何かを見出し、まちが災害を乗り越え、未来へと輝き発展するための都市計画とまちづくりについて考えるとともに、SDGsの目標が「命」の持続的発展へと通じていることに思いを巡らせてみます。
●「誰もが<助かる>社会へ:SDGsを支える考え方」渥美 公秀(大阪大学 人間科学研究科長・教授)
防災活動は、災害が発生した時に、誰もが助かる社会を目指して行うもので、誰一人取り残さないというSDGsの考えに支えられています。専門家主導の防災第1世代から、NPOなどが主催する防災第2世代を経て、防災をまちづくりに織り込んでいく防災第3世代へと進んできた経緯を紹介します。SDGsを支える考え方が腑に落ちて、誰もが助かる社会を創造していく仲間になって下さることを願っています。
■主催:大阪大学 スチューデント・ライフサイクルサポート(SLiCS)センター
■共催:大阪大学 社会ソリューションイニシアティブ(SSI)
第2回(8月2日(火)) チラシ