第2回HAO育成プログラム・HEADセミナー(大阪)を開催しました。
大阪大学高等教育・入試研究開発センターでは、入試改革や教育改革に資する様々な情報発信を国内外に行い、高大接続改革に貢献していくために、概算事業「多面的・総合的な評価への転換を図る入学者選抜の改善システム構築」(平成 28〜33 年度)に現在取り組んでいます。本事業の一つの柱として、大学教職員や大学院生などを対象に、HAO(Handai Admission Officer)育成プログラムを開発・提供しています。
平成29年11月30日(木)〜12月1日(金)に「入試と教育の一体的改革」をテーマに第2回HAO育成プログラムを開催しました。大学入試および教育改革に関わっている学内外の大学教職員や高校関係者の方々39名がプログラムに参加し、「高等学校」、「大学入学者選抜」、「大学教育」が三位一体の高大接続改革のあり方を振り返り、課題を発見し、解決策を見出す機会になりました。また、今回、HEADセミナーは、東京(11月17日)と大阪(12月1日)の2カ所で開催させていただき、関西地区外の方々にも本センターの活動を知っていただく良い機会になりました。
HAO育成プログラムの1日目は、日本の大学入学者選抜がどのように多様化したか、これまでの入試の歴史を追いながら多面的・総合的入試が導入された背景を、北海道大学名誉教授の佐々木隆生先生と共に理解を深めていきました。続いて、本センターの山下仁司より高等学校教育の変化、和嶋雄一郎、石倉佑季子より海外大学における入学者選抜と教育改革に関する講義がありました。
2日目の午前中のセッションは、クロス・アポイントメント制度を活用し、AAC&U(全米カレッジ・大学協会)より招聘している特任教授、スーザン・アルバーティン先生が、教員としての今日までの人生を、先生自らが振り返りながら、米国の教育がどのように変化したか、スーザン先生が大学教育改革にどのように関わったのか、またそこから日本が学ぶところがあるのかを共に考えました。また、午後のセッションは、HAO育成プログラムをより多くの方々に体験していただくため、HEADセミナーとして開催し45名(東京)、97名(大阪)の方々に参加いただきました。
HAO育成プログラムは2回目の開催となりましたが、第1回のプログラムの参加者に加え、新たな参加者にもご参加いただきました。プログラムの質を維持するため、定員を40名と設定していますが、なるべく今後も多くの方々にご参加いただきたいと思います。