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第8回高校生「国際問題を考える日」開催

兵庫県下の高校生が一堂に会し課題研究成果発表会を行いました。

 2021年2月11日(木・祝)、第8回高校生「国際問題を考える日」が本学と兵庫県教育委員会、WHO神戸センターの共同主催で開催されました。

 兵庫県下の高校生中心の課題研究成果発表会である本イベントは、新型コロナウイルス感染防止の観点から、本年度はオンライン実施となりました。当日のライブイベントには本学との連携校とひょうごスーパーハイスクール(HSH)から12校の参加があり、約230名の高校生がオンライン上に集まりました。

 兵庫県教育委員会 西田利也 高校教育課長の開会挨拶が終わった後、予選で選ばれた4チームの課題研究成果発表が始まりました。兵庫高校、長田高校、加古川東高校、姫路西高校の生徒たちは学校教員の長時間労働の改善、効果的な映像授業、まちの本屋の活性化、オンライン旅行ビジネスの提案など、様々なテーマにおける研究成果を説明しました。発表を終えた生徒たちは、本学の柿澤寿信 全学教育推進機構 講師、和嶋雄一郎 高等教育・入試研究開発センター 准教授、大学院生(国際公共政策研究科)の孫雲之鵬さんからの質問に対して真剣に答えました。 

 続いて、国際協力機構(JICA)関西センター国際防災研修センター 副調査役 永田禎章氏とWHO神戸センター 技官 ローゼンバーグ恵美氏との対談が行われました。地域にある国際関係機関の活動や国際協力分野のキャリアへの関心を促すことを目的とした本対談では、将来国際機関で活躍することを視野に入れている高校生から多くの質問がありました。

 休憩時間には最も良かった発表に対して各参加校から投票が行われ、兵庫高校と姫路西高校が優秀校として選ばれました。優秀校の発表後、柿澤講師からの講評とWHO神戸センター サラ・ルイーズ・バーバー  所長の閉会挨拶が続きました。

 参加者からのアンケートでは「ポスターと違ってスライドをメインに据えられるので、説明をカットする必要が生じにくいのが良い点だと思う」、「大学の先生方の質問とコメントがとても示唆に富む内容で、発表生徒だけでなく視聴生徒にとっても今後の研究にも大変役立ったと思う」、「会場開催よりも手軽に参加できた点が良かった」などの肯定的な感想が多く見られました。しかし、「質問をしたかったが、時間の関係等でできなかった。もっと生徒による質問の時間を確保して欲しい」、「集中が切れやすかった」、「事前の申し込みから、動画撮影、当日のオンラインイベントまで、実際に会場で発表するよりも生徒も教員も労力が必要であった」などのようにオンライン実施によって生じた時間的・空間的制約を残念がる感想も寄せられました。

 今回は当日のライブイベント以外にも、事前に収録した動画で課題研究の成果を参加者同士で共有できる特設サイトも準備しました。ここには14校から53件の動画が投稿され、当日のライブ映像と一緒に2月11日(木)から2月26日(金)まで公開されました。

プログラム

 13:00 開会挨拶
     兵庫県教育委員会 高校教育課長 西田 利也

 13:05 課題研究成果LIVE発表

    1.兵庫県立兵庫高校
      学校教員の長時間労働改善に向けて、削減・効率化すべき業務内容の検討 ~教員・生徒双方の学校教育に対する意識に着目して~

    2.兵庫県立長田高校
      効果的な映像授業を考える ~集中しやすい条件とは~

    3.兵庫県立加古川東高校
      「まちの本屋」の明日をつくる

    4.兵庫県立姫路西高校
      コロナ禍に観光産業を支えるオンライン旅行ビジネスの提案 ~日豪台3ヶ国高校生協働政策~

 14:10 対談

    テーマ:「地域にある国際関係機関を知ろう ~JICA関西とWHO神戸センターと振り返る2020年~」

    【登壇者】
     独立行政法人 国際協力機構 関西センター(JICA関西) 業務第一課/国際防災研修センター 副調査役 永田 禎章

     WHO健康開発総合研究センター(WHO神戸センター) テクニカル・オフィサー ローゼンバーグ 恵美

14:40 生徒評価結果発表および講評
      【講評】大阪大学 全学教育推進機構 講師 柿澤 寿信

14:55 閉会挨拶
     WHO神戸センター 所長 サラ・ルイーズ・バーバー

対談_JICA関西 永田氏(左)とWHO神戸センター ローゼンバーグ氏(右)

動画公開の様子
動画公開の様子