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高校生のためのSDGs@HANDAI2023 「フューチャー・デザインワークショップ」《2023年度第2回(08/07)》

高校生のための「SDGs@HANDAI2023」第2回としてフューチャー・デザインワークショップを開催

持続可能な社会を考えるワークショップ

 2023年8月7日(月)、大阪大学会館アセンブリーホールにて、「フューチャー・デザインワークショップ~持続可能な社会を考える~」が開催されました。高校生のための「SDGs@HANDAI2023」の第2回として実施された本ワークショップには、高校生78名と阪大生サポーター23名が参加しました。参加者たちはグループに分かれて、本学で考案したカードゲームを用いて、実在する市の施策を未来の視点から考えました。この活動は、高校生にとって、持続可能な社会を引き継いでいくための社会の仕組みや社会システムをデザインしようとする「フューチャーデザイン」という新しい学問に触れる機会となりました。

講師

 倉敷 哲生 大学院工学研究科ビジネスエンジニアリング専攻 教授
 若本 和仁 大学院工学研究科環境エネルギー工学専攻 准教授

プログラム

09:30開場・受付開始
10:00-12:00趣旨説明/カードゲーム・ワークショップ1(グループワーク)
12:00-13:30昼休憩
キャンパス見学(阪大生が引率)
13:30-16:00講義/カードゲーム・ワークショップ2(グループワーク)
発表
クロージングセッション

アンケートより

「今の社会問題は考えたことがあったけれど、仮想将来世代としての社会問題を考えたことはなかったので、未来のことを考えることは今の私たちを考えることにもつながるのだとわかり、とても勉強になりました。」
「最後には、自分でも気づかないうちに未来に向けた対策へと変わっていっていることに気づき、感動した。」
「SDGsの名前だけしか知らなかったけれど今自分たちが行動することが未来に繋がるのだと気付いた」
「まず大学院生と話す機会がないので、それだけでも素晴らしい体験になりました。また、今回の講義についても意見を同世代の方々と出し合い、1つにまとめることで新しい考え方に気付く事ができました。とてもおもしろかったです。ありがとうございました。」

午前の部
個人ワーク
午後の部
発表

高校生のための「SDGs@HANDAI」第1回《2021年度(07/27)》

高校生のための「SDGs@HANDAI」第1回開催

オンラインと会場の同時開催で全国から多くの高校生が参加

 2021年7月27日(火)、大阪大学会館講堂にて、高校生向けの公開セミナー「高校生のためのSDGs@HANDAI」が開催されました。本セミナーは「持続可能な未来社会づくりの第一歩を阪大から」という副題に示されているように、本学が誇る最先端の研究をSDGsの視点から紹介することで、次世代を担う高校生のみなさんに未来社会のあり様について考えてもらう場として企画されたものです。今回のセミナーでは、会場のみならず、オンライン(zoom ウェビナー・YouTube Live)でも参加することができ、会場に150名、オンラインにおよそ300名と、たくさんの高校生・高校教員のみなさまに参加いただきました。

 講演に先立ち、西尾章治郎 総長より、本セミナーに参加した高校生への歓迎のご挨拶がありました。続いて、JICA関西のSDGsシニアアドバイザーでもある田和正裕 特任教授(グローバルイニシアティブ機構)から、SDGsの基本概念など、SDGsとは何か、についてご説明がありました。田和先生は、世界各地での問題は様々な形で日本とも関連してくるので、SDGsを自分ごととして考えることが大事であると強調していました。他にも政府や大学、NGOなどの各アクターにおけるSDGsの取り組みについても紹介がありました。

 10月まで全3回にわたって実施される本セミナーでは、毎回一つのテーマに対し、文系と理系それぞれの研究内容を紹介する形で進められます。今回は第1弾として「心豊かで健やかな生活の実現を目指して」をテーマに掲げ、高橋美恵子 教授(言語文化研究科)と磯博康 教授(医学系研究科)から、生活のあり方や健康といった身近なテーマについてご講演をいただきました。

 まず、「包摂型社会にみる参画と協働のあり方-スウェーデンの実践」と題した高橋美恵子 教授(言語文化研究科)のご講演では、福祉国家としてよく知られているスウェーデンの事例から、ワーク・ライフ・バランスのあり方と女性の社会参画について、現代日本社会が抱えている問題と比べながら具体的かつ豊富な情報が紹介されました。講演終了後、会場・オンラインの双方から「なぜ、日本や他の貧しい国々はスウェーデンを真似できないのですか」など、活発な質疑応答が行われました。

 続いて、磯博康 教授(医学系研究科)のご講演「生活習慣病の予防と研究、国際社会への貢献」では、脳梗塞や脳出血の原因となる生活習慣病の要因に関するコホート研究で得られた知見から、研究の結果や循環器病の予防のために取るべき行動について紹介され、公衆衛生学という学問分野が世界的に、SDGsの達成にどのように貢献しているかが語られました。ご講演の最後には、高校生に向けて「日本にとどまらず、世界に目を向けて活躍してほしい」との励ましのメッセージがありました。

 終了後のアンケートでは「SDGsというものに関して私はこれまで漠然としか考えてこなかったのですが、今回のお話を通して意外に私たちの身近なところにまでつながっているのだという実感をもつことができました」、「SDGsについて多く学習してきたつもりだったが、まだまだ知らないことも多く、勉強になった。これからの未来を担う私達にできることは何か考えるきっかけになった」などの感想が寄せられました。

 次回の「高校生のためのSDGs@HANDAI」(第2回)は「エネルギー問題に立ち向かう~若手研究者の挑戦~」をテーマに、9月4日(土)に開催する予定です。


【プログラム】

〇第1回(7/27) 心豊かで健やかな生活の実現を目指して 
13:30~13:40 開会あいさつ
       西尾 章治郎(大阪大学総長)
13:40~14:10 「みんなのSDGs~自分ごと化のすすめ~」
       田和 正裕(グローバルイニシアティブ機構 特任教授・JICA関西 シニアアドバイザー(SDGs)) 
14:20~15:25 「包摂型社会にみる参画と協働のあり方-スウェーデンの実践」
       高橋 美恵子(大学院言語文化研究科  教授)
15:40~16:45 「生活習慣病の予防と研究、国際社会への貢献」
        磯 博康(大学院医学系研究科 教授) 

① 総長による開会挨拶(Web配信画面)
②当日の様子1(田和正裕 グローバルイニシアティブ機構 特任教授)
③当日の様子2(高橋美恵子 言語文化研究科 教授)
④当日の様子3(磯博康 医学系研究科 教授)

SDGs@HANDAI 《2023年度(8/1・8/7・8/18)》

高校生のためのSDGs@HANDAI 2023

チラシダウンロード(PDF)

SDGsの視点から大阪大学の先端の研究や学びに触れてみてください。
 第1回は、2016年にノーベル賞を受賞した大隅良典氏(2016年ノーベル生理学・医学賞受賞)とともにオートファジー研究をリードしてきた吉森保教授の特別講演です。SDGsに関する活動・研究をしている学生によるトークもあります。第2回は、昨年大変好評だったワークショップで、カードゲームを用いながら参加者に未来の視点からまちの施策を考えてもらいます。第3回は、「食の未来」をテーマに、文系・理系双方の研究者からフードロスなどの食にまつわる課題の解決につながる最先端の研究について講義を行います。
 ぜひこの機会にSDGsへの理解を深めていただくとともに、進路を考えたり、探究学習のテーマ設定や研究方法のヒントを得ていただけると幸いです。皆さまのご参加をお待ちしています。

【プログラム】
●第1回(8/1(火))特別講演
<14:30~14:40>
開会あいさつ
西尾 章治郎 大阪大学 総長

<14:40~16:10>
「オートファジーってなに?~役に立つかどうかわからない研究は、いかにしてノーベル賞をとったのか~」
吉森 保 大阪大学 大学院生命機能研究科、医学系研究科 教授

<16:20~16:50>
阪大生とSDGs「差別と闘うラップ・ヒップホップ」
KIM BEOMJOON(金 範俊/キム・ボムジュン) 大阪大学 大学院文学研究科 博士後期課程3年

●第2回(8/7(月))フューチャー・デザインワークショップ ~持続可能な社会を考える~
<10:00~16:00>
ワークショップ
《講師》
倉敷 哲生 大阪大学 大学院工学研究科ビジネスエンジニアリング専攻 教授
若本 和仁 大阪大学 大学院工学研究科環境エネルギー工学専攻 准教授
*阪大生もサポーターとして各グループに参加します。

●第3回(8/18(金))分野横断で「食」の未来を拓く
<14:30~15:35>
「『食の総合知』大学へ~イノベーションへの挑戦~」
福﨑 英一郎 大阪大学 大学院工学研究科生物工学専攻 主幹教授

<15:45~16:50>
「食と境界を超える健康~感染症と気候変動~」
住村 欣範 大阪大学 グローバルイニシアティブ機構 教授

<17:00~17:15>
「大阪大学の教育プログラム ~未来社会の創造に挑戦する人材の育成~」
田中 敏宏 大阪大学 教育担当理事・副学長

*プログラムは変更になる場合があります。最新情報および講義概要の詳細はWEBサイトをご確認ください。

【講義概要】
<第1回(8/1)>
●「オートファジーってなに?~役に立つかどうか分からない研究はいかにしてノーベル賞をとったのか~」
 吉森 保(大阪大学 生命機能研究科、医学系研究科 教授)

 オートファジーは、細胞内の物質分解システムです。私は25年前に、その頃世界で初めてオートファジーの遺伝子を発見した大隅良典博士と共に、謎だらけだったオートファジーの研究を始めました。そして、オートファジーが細胞の中身の入れ替えや有害物除去によって、病気や老化を防いでいることがだんだん分かってきて、2016年に大隅先生はノーベル賞を受賞しました。オートファジーのことや、研究にとって大事なことについてお話します。

▶吉森 保 教授 プロフィール

 生命科学者、医学博士。都立竹早高校卒業。大阪大学理学部生物学科卒業後、同大学院医学研究科修士課程修了、同博士課程中退、ドイツ留学等を経て、1996年に国立基礎生物学研究所の大隅良典氏(2016年ノーベル生理学・医学賞受賞)の研究室に助教授として着任。共にオートファジー研究に黎明期から携わる。国立遺伝学研究所教授、大阪大学微生物病研究所教授を経て現在に至る。著書に『LIFE SCIENCE 長生きせざるをえない時代の生命科学講義』など。趣味は、世界のラバーダック収集、世界の美術館巡り、マラソン/トレイルランニング、焚き火、靴磨き、Perfume、BlackPink、他多数。


<第2回(8/7)>
● フューチャー・デザインワークショップ 
   倉敷 哲生 大阪大学 大学院工学研究科ビジネスエンジニアリング専攻 教授
   若本 和仁 大阪大学 大学院工学研究科環境エネルギー工学専攻 准教授
 2060年の社会には何が必要でしょうか?持続可能な社会のために今できることは?大阪大学でフューチャー・デザインを使って一緒に考えませんか?
 フューチャー・デザインとは、将来世代に持続可能な社会を引き継いでいくための社会の仕組みや社会システムをデザインしようとする新しい学問です。このワークショップでは、未来の視点から、実在する市の施策をグループに分かれて、大阪大学で考案したカードゲームを用いて一緒に考えます。
阪大生もサポーターとして各グループに参加します。文系の方でも、理系の方でもご参加いただけます!フューチャー・デザインを体験してみてください。

<第3回(8/18)>
●「『食の総合知』大学へ~イノベーションへの挑戦~」
 福﨑 英一郎(大阪大学 大学院工学研究科生物工学専攻 主幹教授)
 2050年、世界人口が97億人突破するという爆発的な増加に伴い食糧不足が予測される一方で、毎年世界で生産される食料の3分の1にあたる13億トンは食べられるのに捨てられてしまう食品ロスは喫緊の課題です。大阪大学は食品の「生産・加工・保管・流通・消費」までに発生される食品ロスをエンジニアリングで解決し、さらには社会科学・人文科学の視点から消費者が食品ロスを自らつくらないようにする行動変容を推進していきます。

●「食と境界を超える健康~感染症と気候変動~」
 住村 欣範(大阪大学 グローバルイニシアティブ機構 教授) 

 食べることは人間にとって必要不可欠であり、楽しみでもあります。しかし、日本の消費社会においては、食べ物の生産と流通の過程で起こっていることを知る機会はありません。食を含む人間の活動は、他の生き物や地球の「健康」に密接に関連し、人間の「健康」にも重大な影響を与えるようになっています。人新世と呼ばれるこの時代に、食と関連して起こっている感染症や温暖化などの問題について、海外のフィールドワークの知見を交えながら考えたいと思います。

■主催:大阪大学 スチューデント・ライフサイクルサポート(SLiCS)センター
■共催:大阪大学 社会ソリューションイニシアティブ(SSI)

 

SDGs@HANDAI2024(フューチャー・デザインワークショップ)《2024年度(8/5)》

フューチャー・デザインワークショップ ~持続可能な社会を考える~

チラシダウンロード(PDF)

2060年の社会には何が必要でしょうか?持続可能な社会のために今できることは?大阪大学でフューチャー・デザインを使って一緒に考えませんか?
フューチャー・デザインとは、将来世代に持続可能な社会を引き継いでいくための社会の仕組みや社会システムをデザインしようとする新しい学問です。このワークショップでは、未来の視点から、実在する市の施策をグループに分かれて、大阪大学で考案したカードゲームを用いて一緒に考えます。阪大生もサポーターとして各グループに参加します。文系の方でも、理系の方でもご参加いただけます!この機会にぜひフューチャー・デザインを体験してみてください。

【開催日時】2024年8月5日(月) 10:00~16:00
【会場】大阪大学 豊中キャンパス 大阪大学会館 アセンブリーホール
【講師】倉敷 哲生 大阪大学大学院工学研究科ビジネスエンジニアリング専攻 教授
    若本 和仁 大阪大学大学院工学研究科附属フューチャーイノベーションセンター 准教授
    *阪大生もサポーターとして各グループに参加します。
【対象・人数】高校生80名程度(先着順)
【実施方法】対面のみ
【参加費】無料
【申し込み】下のフォームにて必要項目をご記入のうえ、「送信」をクリックしてください。
      若干キャンセルが出ましたので追加募集いたします。
【締め切り】先着順
 

■主催:大阪大学 スチューデント・ライフサイクルサポート(SLiCS)センター
■共催:大阪大学 社会ソリューションイニシアティブ(SSI)

高校生のためのSDGs@HANDAI《2022年度(7/25・8/2・8/18)》

高校生のためのSDGs@HANDAI 2022

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第1回・第3回は、文系・理系双方の研究者が、各回共通のテーマについてそれぞれの学問分野から異なる視点で話をします。第2回は、参加型のワークショップで参加者が未来の視点からまちの施策を考えます。
ぜひこの機会にSDGsへの理解を深めていただくとともに、進路を考えたり、探究学習のテーマ設定や研究方法のヒントを得ていただけると幸いです。皆さまのご参加をお待ちしています。

開催日時①2022年7月25日(月) ②2022年8月2日(火) ③2022年8月18日(木)
開催場所①③会場参加またはオンライン ②会場のみ

【会場】
①(7/25)/③(8/18) 大阪大学 豊中キャンパス 大阪大学会館 講堂
②(8/2)  大阪大学 豊中キャンパス 大阪大学会館 アセンブリーホール
https://facility.icho.osaka-u.ac.jp/daigaku-hall/access.html

【オンライン】(①/③のみ)
ZOOMウェビナーを使用します。
※後日、申込者に接続先URLをお送りします。安定した通信環境の下で入室してください。
対象高校生、高校教員 *高校教員の方は①③のみ
*付添いの保護者の方も参加可(①③のみ)。本学学生も可
定員①③会場:200名 オンライン:定員なし、②会場のみ:80名 (第2回(8/2)は満席の為受付終了)
参加費等無料
参加申込要。下の参加登録フォームよりお申し込みください。
※先着順
※オンライン受講者には追ってURLをお知らせします。
お申込締切①7月24日(日) ②満席のため受付終了 ③8月16日(火)

【プログラム】
〇第1回(7/25(月))感染症パンデミックが私たちに問いかけること 
14:30~14:40 開会あいさつ
       西尾 章治郎 大阪大学 総長
14:40~15:40 「感染症対策に経済学?」
       大竹 文雄  大阪大学 感染症総合教育研究拠点 特任教授 
15:50~16:50 「感染症と免疫学研究 -わかったこと、まだわからないこと-」
       伊勢 渉   大阪大学 感染症総合教育研究拠点 教授
17:00~17:30 阪大生とSDGs「不安な時代に寄りそう社会心理学」
       山縣 芽生  人間科学研究科 博士後期課程3年 

〇第2回(8/2(火))フューチャー・デザインワークショップ ~持続可能な社会を考える~
10:00~12:00 趣旨説明
       ワークショップ1(グループワーク)
12:00~13:00 昼食(食堂利用可)
       キャンパス見学(阪大生が引率します)
13:00~16:00 講義
       ワークショップ2(グループワーク)
       発表
       クロージングセッション

       【講師】
       倉敷 哲生  大阪大学 工学研究科ビジネスエンジニアリング専攻 教授
       若本 和仁  大阪大学 工学研究科環境エネルギー工学専攻 准教授 
                             *阪大生もサポーターとして各グループに参加します。

〇第3回(8/18(木))誰にとっても安全で持続可能なまちづくりとは ~防災・減災の視点から~
14:30~15:30 「まちの「命」を継承する防災まちづくり」
       木多 道宏  大阪大学 工学研究科地球総合工学専攻 教授
              大阪大学 社会ソリューションイニシアティブ 副長
              先導的学際研究機構「新たな防災」を軸とした命を大切にする未来社会研究部門
15:40~16:40 「誰もが<助かる>社会へ:SDGsを支える考え方」
       渥美 公秀  大阪大学 人間科学研究科長・教授
              先導的学際研究機構「新たな防災」を軸とした命を大切にする未来社会研究部門
16:50~17:15  阪大生とSDGs「人と人を繋げるための言語学」
       田尾 俊輔  言語文化研究科 博士後期課程3年
17:15~17:40 「大阪大学の教育プログラム ~未来社会の創造に挑戦する人材の育成~」
       田中 敏宏  大阪大学 統括理事・副学長
*プログラムは変更になる場合があります。

【講義概要】
<第1回(7/27)>
●「感染症対策に経済学?」大竹 文雄(大阪大学 感染症総合教育研究拠点 特任教授)
 新型コロナウイルス感染症対策で役立つ学問と言えば誰でも医学を思い浮かべるでしょう。しかし,感染対策やワクチン接種という行動変容は,心理学や行動経済学と呼ばれる分野で研究されています。また,緊急事態宣言のような強い感染対策は,社会経済活動に悪影響を与えます。社会経済活動と感染対策を両立させるためには,経済学の考え方が重要です。経済学者として新型コロナ対策分科会委員としてどのような議論をしてきたかをお話します。

●「感染症と免疫学研究 -わかったこと、まだわからないこと-」伊勢 渉(大阪大学 感染症総合教育研究拠点 教授)
 新型コロナウイルスパンデミックとmRNAワクチンの登場によって、ヒトの免疫学研究が一気に加速しました。免疫システムの精巧かつしたたかな働きがわかった一方で、未解明の問題が多く残されていることも事実です。本講義では、感染症の克服に向けてこれからの免疫学は何に取り組むべきか?について考えてみたいと思います。また大阪大学の免疫学研究や研究者の日常についても紹介する予定です。

<第2回(8/2)>
● フューチャー・デザインワークショップ 
   倉敷 哲生  大阪大学 工学研究科ビジネスエンジニアリング専攻 教授
   若本 和仁  大阪大学 工学研究科環境エネルギー工学専攻 准教授
 2060年の社会には何が必要でしょうか?持続可能な社会のために今できることは?大阪大学でフューチャー・デザインを使って一緒に考えませんか?
 フューチャー・デザインとは、将来世代に持続可能な社会を引き継いでいくための社会の仕組みや社会システムをデザインしようとする新しい学問です。このワークショップでは、未来の視点から、実在する市の施策をグループに分かれて、大阪大学で考案したカードゲームを用いて一緒に考えます。
阪大生もサポーターとして各グループに参加します。文系の方でも、理系の方でもご参加いただけます!

<第3回(8/18)>
●「まちの「命」を継承する防災まちづくり」木多 道宏(大阪大学 工学研究科地球総合工学専攻 教授)
 人と同じように、まちにも「命」があります。そして、「命」ある存在には、人生のテーマやミッションがあります。今回は、大災害からの復興の経験や、災害常襲地域における時間を超えた「事前復興まちづくり」の取り組みを紹介しながら、まちの「命」とは何か、まちの人生のテーマとは何かを見出し、まちが災害を乗り越え、未来へと輝き発展するための都市計画とまちづくりについて考えるとともに、SDGsの目標が「命」の持続的発展へと通じていることに思いを巡らせてみます。

●「誰もが<助かる>社会へ:SDGsを支える考え方」渥美 公秀(大阪大学 人間科学研究科長・教授) 
 防災活動は、災害が発生した時に、誰もが助かる社会を目指して行うもので、誰一人取り残さないというSDGsの考えに支えられています。専門家主導の防災第1世代から、NPOなどが主催する防災第2世代を経て、防災をまちづくりに織り込んでいく防災第3世代へと進んできた経緯を紹介します。SDGsを支える考え方が腑に落ちて、誰もが助かる社会を創造していく仲間になって下さることを願っています。

■主催:大阪大学 スチューデント・ライフサイクルサポート(SLiCS)センター
■共催:大阪大学 社会ソリューションイニシアティブ(SSI)

第2回(8月2日(火)) チラシ

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高校生のためのSDGs@HANDAI《2021年度(7/27・9/4・10/16)》

高校生のためのSDGs@HANDAI 2021

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大阪大学の幅広い分野の最先端の研究をSDGsの視点から紹介します。
各回、文系・理系双方の研究者が登壇し、3回にわたって様々な研究分野に触れることができます。
ぜひ、この機会にSDGsへの理解を深めていただくとともに、進路を考えたり、探究学習のテーマ設定や研究方法のヒントを得ていただけると幸いです。たくさんの皆さまのご参加をお待ちしております。

開催日時①2021年7月27日(火)*会場満席 , ②2021年9月4日(土), ③2021年10月16日(土)
開催場所会場参加またはオンライン
*新型コロナウィルスの状況によりオンラインのみに変更する場合があります。
【会場】
①(7/27)③(10/16) 大阪大学 豊中キャンパス 大阪大学会館講堂
10月16日は緊急事態宣言が解除されましたので会場でも実施します。
https://facility.icho.osaka-u.ac.jp/daigaku-hall/access.html
②(9/4) *オンラインのみ
【オンライン】
ZOOMウェビナーを使用します。
※後日、申込者に接続先URLをお送りします。安定したネット環境があればどなたでもアクセスできます。
対象高校生、高校教員
定員会場:①③180名 オンライン:500名
参加費等無料
参加申込要。下の参加登録フォームよりお申し込みください。
※先着順
※オンライン受講者には追ってURLをお知らせします。
お申込締切各回実施日の2日前まで(①締め切りました②9月2日(木)③10月14日(木))

【プログラム】

〇第1回(7/27) 心豊かで健やかな生活の実現を目指して 
13:30~13:40 開会あいさつ
       西尾 章治郎(大阪大学総長)
13:40~14:10 「みんなのSDGs~自分ごと化のすすめ~」
       田和 正裕(グローバルイニシアティブ機構 特任教授・JICA関西 シニアアドバイザー(SDGs)) 
14:20~15:25 「包摂型社会にみる参画と協働のあり方-スウェーデンの実践」
       高橋 美恵子(言語文化研究科  教授)
15:40~16:45 「生活習慣病の予防と研究、国際社会への貢献」
        磯 博康(医学系研究科 教授) 

〇第2回(9/4) エネルギー問題に立ち向かう~若手研究者の挑戦~
13:30~14:35 「離島の視点から討究する持続可能で公正なエネルギー転換」
        松村 悠子(人間科学研究科  特任助教)
14:50~15:55 「スマートエネルギーマネジメント技術 〜エネルギー問題の解決に向けた情報科学の挑戦〜」
        谷口 一徹(情報科学研究科 准教授)
16:05~16:45  阪大生とSDGs「大阪大学でのキャンパスライフが、持続可能な社会をつくる力になる!」
        矢間 裕大(工学研究科 ビジネスエンジニアリング専攻 博士前期課程1年)

〇第3回(10/16) 環境を守るためにできること~テクノロジーと法、2つのアプローチ~
13:30~14:35 「プラスチックとどう共生していくか。みんなでエコを考える」
        宇山 浩(工学研究科 教授)
14:50~15:55  「自然にも権利はあるか-人と生き物の幸せを考える」
           大久保 規子(法学研究科 教授)
16:10~16:45 「誰一人取り残さない社会を目指して~大阪大学にとってのSDGs~」
        堂目 卓生(社会ソリューションイニシアティブ長・経済学研究科 教授)
*プログラムは変更になる場合があります。

【講義概要】
<第1回(7/27)>
●「包摂型社会にみる参画と協働のあり方-スウェーデンの実践」高橋 美恵子(言語文化研究科  教授)
 SDGs達成度が2020年は世界1位、2021年は2位のスウェーデンでは、民主主義の理念に基づき、誰もが社会に参画し、自律した個人が協働で支え合う仕組みが形成されています。「誰一人取り残さない社会」の実現に向けて、早くから多方面で先進的な取組みが行われてきました。包摂型社会において、主権者意識が育まれる特徴について、若者のライフプランニングやワーク・ライフ・バランスのあり方からも考えていきます。

●「生活習慣病の予防と研究、国際社会への貢献」 磯 博康(医学系研究科 教授)
 皆さんにとって、高血圧、糖尿病、脳や心臓の病気など、日常の生活習慣が深く係わる「生活習慣病」は、遠い先のことと思っていませんか。実はこの病気は小さいころから、現在、そして成人、働き盛りと、症状は出ませんが徐々に進んでゆく特徴があります。幸い日本人は個々の自覚とこれまでの予防活動が功を奏し、世界一の長寿国となりました。しかし君たちが社会の中で活躍する頃にはさらに高齢化が進み、新たな健康問題に直面することとなるでしょう。将来君たちがいろいろな分野で予防活動や研究をすすめ、日本だけでなく、高齢化が急速に進む国々の健康を守ってゆく力となることが、海外からも期待されています。

<第2回(9/4)>
●「離島の視点から討究する持続可能で公正なエネルギー転換」松村 悠子(人間科学研究科  特任助教)
 みなさんは毎日いろんなところでエネルギーを使っています。現在中心に使用されている化石燃料等の有限な資源には、環境保護、安全保障だけでなく、社会的公正の観点からも課題があります。そこで、持続可能性・公平性の観点から再生可能エネルギー中心のエネルギー転換が期待されています。再生可能エネルギー中心のエネルギー転換の意義とその課題について、島国日本のさらに離島の現地調査の事例を混ぜながら紹介します。

●「スマートエネルギーマネジメント技術 〜エネルギー問題の解決に向けた情報科学の挑戦〜」谷口 一徹(情報科学研究科  准教授)
 持続可能な社会の実現に向けて、太陽光パネルに代表される再生可能エネルギーが注目を浴びています。再生可能エネルギーを活用することでエネルギー問題の解決が期待されますが、そのためにはAIやIoTなど最先端の情報科学技術の活用が必要不可欠です。本講義では、エネルギー問題を解決するためのスマートエネルギーマネジメント技術の最新の研究について紹介し、我々の身近なところから如何にエネルギー問題を解決できるか一緒に考えたいと思います。

<第3回(10/16)>
●「プラスチックとどう共生していくか。みんなでエコを考える」 宇山 浩(工学研究科 教授)
  プラスチックは安価、軽量、自在な成形性などの特性で我々の日々の生活を豊かにしてきました。丈夫で腐らないという特徴を活かして幅広い分野で利用されてきましたが、自然環境中で分解されにくいために、海洋プラスチックごみ問題を引き起こしています。便利で日常生活に欠かすことのできないプラスチックとどのように共生し、プラスチックごみのない海を取り戻すために我々は今後、何をすべきか。プラスチックに突き付けられた課題をお話します。

●「自然にも権利はあるか-人と生き物の幸せを考える」大久保 規子(法学研究科 教授)
 SDGsはすべての人々の人権の実現を目指しており,環境権のような新しい人権も,80%以上の国で保障されています。さらに,気候変動や生物多様性の危機が深刻化するにつれ,人間の行為により重大な影響を被る生き物にも自然の権利を認めたり,環境NGOやコミュニティに自然を守るための訴訟を認めたりする国が増えています。本講義では,環境に関する権利の進展について紹介し,私たちが環境を守るための法的仕組みについて考えます。
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■主催:大阪大学 高等教育・入試研究開発センター
■共催:大阪大学 社会ソリューションイニシアティブ


タイプB

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  • GLHS大阪大学ツアー《2022年度(11/12)》 実施報告
  • GLHS大阪大学ツアー《2023年度(11/18)》 実施報告
  • GLHS大阪大学ツアー《2021年度(11/13)》 実施報告
  • GLHS大阪大学ツアー《2018年度(11/17)》 実施報告
  • GLHS大阪大学ツアー《2016年度(11/19)》 概要
  • GLHS大阪大学ツアー 《2014年度(11/16)》 概要
  • GLHS大阪大学ツアー 《2015年度(11/21)》 概要
  • GLHS大阪大学ツアー《2017年度(11/25)》 実施報告

  • タイプBで複数

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    タイプC

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    タイプC

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  • 2024年度(8/8) 概要
  • 2023年度(8/26) 概要
  • 2022年度(8/6) 概要
  • 2021年度(8/21) 概要
  • 2020年度(12/27) 概要
  • 2019年度 8/7~8 概要
  • 2018年度 3/25~26 東京開催 概要
  • 2018年度(8/7~8) 概要
  • 2017年度(8/9~10) 概要
  • 2016年度(8/8~9) 概要
  • 2015年度(8/10~11) 概要

  • 2024年度(8/9) 概要
  • 2024年度(8/8) 概要
  • 2023年度②『探究の問いづくり』 3/25 概要
  • 2023年度①『探究学習の評価』 12/23 概要
  • 2023年度(8/26) 概要
  • 2022年度③『探究の問いづくり』 3/27 概要
  • 2023.03.20
  • 2022年度②『探究学習の評価』 12/26 概要
  • 2022年度①『探究学習とスクールポリシー』 10/16 概要
  • 2022/8/27 概要
  • 2022年度(8/6) 概要
  • 2021年度(12/25) 概要
  • 2021年度(8/21) 概要
  • 2020年度(12/27) 概要
  • 2019年度 12/25 概要
  • 2019年度 8/7~8 概要
  • 2018年度 3/25~26 東京開催 概要
  • 2018年度(12/22)
  • 2018年度(8/7~8) 概要
  • 2017年度(12/17)
  • SLICKS-14 タグ管理についての確認

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